2020年12月21日

クリスマスブログ22 クリスマスの歴史

 日本でのクリスマスの歴史は、1549年(天文18年)にフランシスコ・ザビエルが日本に上陸したときから始まります。フランシスコ・ザビエルが日本に上陸したことで、その年からクリスマスが祝われたのではないかと言われています。記録に残る日本最初のクリスマスは、1552年(天文21年)に現在の山口県山口市でカトリック教会の宣教師が行った降誕祭のミサです。
 その後、禁教令(キリスト教禁止令)が発布された後も、長崎の出島では「オランダ冬至」と称してクリスマスが祝われていました。鎖国が終わり、1873年(明治6年)にはキリシタン放還令により、クリスマスが解禁されました。翌1874年(明治7年)、東京第一長老教会に所属する原胤昭らにより、日本人の手による最初のクリスマス・パーティが行われました。ここで日本初のサンタクロースも登場しましたが、純日本風でやろうという考えだったため、カツラをかぶり、大小をさした殿様姿でした。
 そのうち、明治後期になると、キリスト教信者ではない日本人のあいだにもクリスマスが浸透していきました。
 1892年(明治25年)、正岡子規の句に「くりすます」という言葉が登場します。子規はさらに、1896年(明治29年)に「八人の子供むつましクリスマス」という句を詠んでおり、こうして「クリスマス」という言葉が、俳句の世界で初めて認められたカタカナの季語となりました。
 そののち、1900年(明治33年)、日曜学校向けの教材として発行された『さんたくろう』(三太九郎)という本の表紙が、日本最初のサンタクロースの絵とされたり、1904年(明治37年)、銀座のキリンビール明治屋では、すでにイルミネーションが点灯されたりしました。第二次世界大戦中は影を潜めましたが、戦後すぐに復活し、全国の一般家庭でクリスマスが祝われるようになって、現在に至るようです。

ザビエル上陸時から続く日本のクリスマス。
クリスマスを機に、日本の歴史に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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posted by 鹿児島純心女子中学・高等学校 at 00:00| 純心の日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする